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2022年プロ野球ペナント予想に向けて オープン戦の影響(チーム成績編)

スポーツ

2022年のオープン戦が2月26日からいよいよスタートする。(23日は中止)
ここでは、2022年ペナント順位予想に向けて、オープン戦の結果の影響について考察していく。 まずはオープン戦のチーム成績は、ペナントに影響するのかについて。

野球好きの人なら、以下のような話は聞いたことがあるかもしれない。
・オープン戦のチーム成績が上位だからといって参考にならない
・オープン戦で3位だったチームは公式戦で苦戦する
・オープン戦最下位は公式戦で苦戦する

これらのうち順位予想に役立ちそうなものを、実際の成績をもとに検証していく。
まずは去年の結果から確認する。

【2021年の結果】

オープン戦順位 チーム名
1位 阪神タイガース
2位 福岡ソフトバンクホークス
3位 埼玉西武ライオンズ
4位 千葉ロッテマリーンズ
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
6位 オリックス・バファローズ
7位 読売ジャイアンツ
8位 広島東洋カープ
9位 北海道日本ハムファイターズ
10位 中日ドラゴンズ
11位 横浜DeNAベイスターズ
12位 東京ヤクルトスワローズ

ペナント順位 セリーグ パリーグ
1位 東京ヤクルトスワローズ(12) オリックス・バファローズ(6)
2位 阪神タイガース(1) 千葉ロッテマリーンズ(4)
3位 読売ジャイアンツ(7) 東北楽天ゴールデンイーグルス(5)
4位 広島東洋カープ(8) 福岡ソフトバンクホークス(2)
5位 中日ドラゴンズ(9) 北海道日本ハムファイターズ(9)
6位 横浜DeNAベイスターズ(11) 埼玉西武ライオンズ(3)

2021年は、3勝9敗1分の勝率.250で、オープン戦最下位だった東京ヤクルトスワローズがセリーグ優勝を果たしている。この時点でオープン戦のチーム成績が参考にならない可能性が高まった。他のチームを見てみると、セリーグの2位~6位はオープン戦の順位通りの結果となっているが、パリーグは、オープン戦2位の福岡ソフトバンクホークス、3位の埼玉西武ライオンズがともにBクラスとなるなど、やはりオープン戦の成績があてにならない結果となった。

【過去オープン戦最下位チームのペナント成績】
2021年はオープン戦最下位のヤクルトが優勝したが、「オープン戦最下位は公式戦で苦戦する」と言われている理由を考えるべく、2001年からのオープン戦最下位チームのペナント順位を確認してみる。

2020年

巨人

1位

2010年

横浜

6位

2019年

日ハム

5位

2009年

阪神

4位

2018年

阪神

6位

2008年

巨人

1位

2017年

巨人

4位

2007年

オリックス

6位

2016年

中日

6位

2006年

オリックス

5位

2015年

広島

4位

2005年

広島

6位

2014年

ヤクルト

6位

2004年

横浜

6位

2013年

中日

4位

2003年

オリックス

6位

2012年

阪神

5位

2002年

オリックス

6位

2011年

横浜

6位

2001年

近鉄

1位

これを見るとオープン戦最下位は、2021年を含め、過去21年でAクラス4回、Bクラス17回とかなり厳しい結果となっているのがわかる。また、ペナント6位も10回とほぼ半分の確立で最下位となっているため、オープン戦最下位は、それなりに信頼できるものと言えるのかもしれない。ただ注目なのは、4回のAクラスはいずれも優勝している点である。原因は不明だが、それなりの回数のため、ペナント順位を予想する上で頭の片隅に入れておいても良いだろう。

【過去オープン戦優勝チームのペナント成績】

2020年

西武

3位

2010年

日ハム

4位

2019年

広島

4位

2009年

ソフトバンク

3位

2018年

巨人

3位

2008年

西武

1位

2017年

ロッテ

6位

2007年

西武

5位

2016年

阪神

4位

2006年

西武

2位

2015年

ソフトバンク

1位

2005年

オリックス

4位

2014年

ソフトバンク

1位

2004年

日ハム

3位

2013年

巨人

1位

2003年

中日

2位

2012年

ヤクルト

3位

2002年

阪神

4位

2011年

阪神

4位

2001年

ダイエー

2位

オープン戦優勝チームは、2021年を含め、過去21年でAクラス12回、Bクラス9回とたなった。優勝は4回しかなく、これはオープン戦最下位のチームと同じだったので驚きの結果と言えるだろう。ただ6位も2017年のロッテしかなく、最下位の確立はかなり低いと言えるかもしれない。

【結論】
・オープン戦最下位チームは、Bクラスの可能性が高いが、時折確変し優勝する。(6位の確立も高い)
・オープン戦優勝チームは、最下位の可能性こそ低いものの、優勝確率が他より高いとは言えない。

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Posted by libertas