2021年プロ野球ペナント結果
まずは、2021年の結果を振り返ってみる。
【セントラルリーグ】
1位 東京ヤクルトスワローズ(ヤクルト)
2位 阪神タイガース(阪神)
3位 読売ジャイアンツ(巨人)
4位 広島東洋カープ(広島)
5位 中日ドラゴンズ(中日)
6位 横浜DeNAベイスターズ(横浜)
【パシフィックリーグ】
1位 オリックス・バファローズ(オリックス)
2位 千葉ロッテマリーンズ(ロッテ)
3位 東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天)
4位 福岡ソフトバンクホークス(ソフトバンク)
5位 北海道日本ハムファイターズ(日ハム)
6位 埼玉西武ライオンズ(西武)
なんと的中数1。パリーグにいたっては全滅という恥ずかしい結果となった。 こうして順位を見ると2020年最下位だったチームが、セパともに優勝を果たすなど、近年稀にみる予想の難しい年だった。個人的に最も固い予想だと考えていた日本ハムの最下位予想も見事に外れてしまった。
セリーグ
ここでは、来シーズンの予想のため特に気になったチームを確認していく。 セリーグのサプライズは間違いなく優勝したヤクルトだろう。前年は5位と12ゲーム差で2年連続の最下位。投手陣は先発陣は、本拠地が神宮球場とはいれ防御率が軒並み4点以上と絶望的で、目立った投手の補強も新外国人1名と、シーズン前時点で改善が望める状態ではなかったと思う。中継ぎ陣は、清水が最優秀中継ぎ投手を受賞したのを筆頭に、マクガフ、梅野、石山と最低限の勝ちパターンは整理されていた。ただ先発が早い段階で崩されるパターンは多く、ロングリリーフできる人材も含め駒は足りていないように感じていた。野手陣も2020年にバレンティンが抜け、その次の人材が補強できているわけではなく、村上、山田、青木の主軸が期待以上の活躍をしない限り、Aクラスも難しいと考えていた。
結果は日本一を達成することになるのだが、個人的にポイントだと思ったのが、先発の奥川の活躍だ。投手陣全体としてもチーム防御率が2020年の4.61から3.48まで改善したことは大きなサプライズだったが、圧倒的に駒が不足していた先発陣に奥川が与えたインパクトは大きかった。チームの方針で中10日程度での登板のみだったが、年間を通してローテーションを守り、投球回数105回、四死球の極端に少ないピッチングでイニングを稼ぐなど、中継ぎに対しても影響は大きかったと思う。来年はケガさえなければタイトル争いできるピッチャーになれるだろう。彼の今後の活躍に期待だ。
パリーグ
パリーグは毎年接戦のイメージでどこかのチームがサプライズを起こす。 優勝したオリックスも、2年連続2位のロッテも驚いたが、個人的な一番のサプライズは、最下位を回避した日本ハムだった。先発陣は、エースの有原がメジャーに移籍。実績ある投手は上沢のみで、他は未知数。中継ぎも実績もあり中心でもある宮西が35歳と高齢で、抑え投手も不在だった。野手は西川がポスティングに失敗し残留したことが、最大の補強だったように思えるくらいにインパクトは薄く、新外国人のロドリゲスが大当たりでない限り、2年連続最下位は不可避だと考えていたのだが、結果は5位。中田の不振と暴力沙汰でのトレードと事件もあったが、最終的には栗山監督の退任発表でチームが団結したのかもしれない。そう考えないとこの結果は受け入れられなかった。貯金の推移をみても、日ハムが浮上したわけではなく、「勝手に西武が落ちてきた」という表現が正しいわけだが、後半戦の粘りは見事だったと思う。
総評
今年も見事4人中最下位で罰ゲーム対象となってしまった。毎年当たってないけど、これだけは言わせほしい「今年の予想は無理だった」。今年の順位に関しては12球団的中した人は、日本に1人もいないだろう。そしてもう一「今年のペナントは面白かった」。