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2022年プロ野球ペナント予想に向けて 新外国人セリーグ編

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2022年ペナント予想に向けて、12球団の新外国人の補強状況を見ていく。 この助っ人の補強は、ランダム要素が強い割に、結果に直結する可能性が高く、ペナントの順位を予想する上で毎年頭を悩ませている。外国人選手を獲得は、短期間で打線のパワーアップ、投手力の向上を目指す際、ドラフトで獲得した若手を育成するよりも、短期間で結果を求めやすい。ただ、期待通りに活躍かどうかはギャンブルに近いと思っている。

セリーグについて

去年は巨人がメジャー通算196本塁打のスモークが、34試合に出場して打率.272、7本塁打、14打点の成績を残していたが、「家族と過ごす」という理由で途中帰国。もう一人の助っ人テームズも、二軍戦9試合で打率5割、4本塁打と好調だったが、デビュー戦でアキレス腱断裂で今季絶望となり、これ最終順位にも大きく影響したと思う。

これまで多くの外国人選手を見てきたが、高い金額で契約してきた選手が活躍するわけではない。助っ人外国人についてのコラムもいくつか読んできたが、謙虚さ、真面目さといった性格面や、打者であれば選球眼、投手はクイックモーションができるかなどの記載があったものの、絶対的な要素は結局わからなかった。日本の野球文化や生活習慣、食文化に慣れることといった要素もあると思うが、高額な報酬を払っている選手に対しては、どこの球団やチームメイトもある程度サポートしていると考えられることから、やはり本人の才能次第なのだろうか。

そんな不確定要素だらけの新外国人について、各球団の動きを見て、2022年のペナント予想の参考にしてきたい。(育成契約は除く)

■東京ヤクルトスワローズ

・投手
☆アンドリュー・ジョーダン・コール(29)投手 右右 近年は中継ぎ中心だが、ヤクルトでは先発起用想定。メジャー通算通算109試合登板。実績は充分だが、先発登板は2018年が最後のため、先発として計算できるかは不透明な印象。

■阪神タイガース

・投手
☆カイル・ケラー(28)投手 右右 MAX157キロの中継ぎ投手で新守護神候補。球種はストレートとカーブのみのシンプルな構成でどこまで通用するか楽しみだ。この選手をスアレスの代わりの守護神とできるかが阪神優勝のキーポイントとなってくる気がしている。
☆アーロン・ウィルカーソン(32)投手 右右 直球は145キロ前後で制球力で勝負するタイプの先発投手。昨年はマイナーでプレーし、通算55勝を記録。

■読売ジャイアンツ

・投手
☆マット・アンドリース(32)投手 右右
身長190センチの長身右腕。メジャー通算28勝で今季は2勝3敗1セーブ、防御率5・21。メジャーでは先発で50試合登板。マイナーでは123試合中109試合で先発しているため、先発での起用が予想される。
・野手
☆アダム・ウォーカー(30)外野手 右右 米独立リーグ出身。米独立リーグで2年連続MVP。メジャー未経験だが、今季は打率3割2分、33本塁打、101打点。パワーは期待できそうで中軸を打てることを期待。
☆グレゴリー・ポランコ(30)外野手 左左 過去メジャーのプロスペクトランキングで最高10位だった選手。2015年にパイレーツで153試合に出場。打率2割5分6厘、22本塁打、27盗塁と活躍したが、その後伸び悩んだ。左肩故障歴も気になるところ。

■広島東洋カープ

・投手
☆ニック・ターリー(32)投手 左左 身長193センチの長身左腕。これまでは主にリリーフで登板。メジャーで目立った実績はなく、日本に少ない長身左腕という特徴をどこまで生かせるか。禁止薬物で80試合の出場停止経験あり。
☆ドリュー・アンダーソン(27)投手 右右 レンジャース出身の190センチの長身右腕で、昨年は主にリリーフだったが先発を期待されている。MAX155キロながら、昨年は9試合22イニング7四死球で制球力はありそう。
・野手
☆ライアン・マクブルーム(29)内野手 右右
一塁が本職だが外野も守れる。今期は主に3Aで115試合に出場。リーグ最多32本塁打のパワーが魅力の選手。メジャーのスピードについていけず、三振が多いという評価だが、日本の球速であればついていけるか。

■横浜DeNAベイスターズ

・投手
ブルックス・クリスキー(27)投手 右右 MAX158キロのクローザー候補。今季3Aは29.1回を投げて43三振、奪三振率13.19と素晴らしい成績を納めている。ただかなりの制球難で1イニング4暴投のメジャーワーストタイ記録保持者。

■中日ドラゴンズ

補強なし(育成契約選手のみ)
【総評】 今年は大物と呼べる契約はまだない印象。今後も補強はあると思うが、メジャーがロックアウト中のため、シーズンまでに各球団理想の戦力が整わない可能性がありそうだ。現時点では横浜の補強が不安な印象。現時点で補強補強なしの中日には、男気というか。潔さを感じる。昨年立浪監督が助っ人の獲得を見送る可能性について発言していたが、果たして長打力不足は改善されるのだろうか。

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Posted by libertas